ｅｃｒｕ　ｎｏ　ｈｕｋｕ

本日10月23日(水)、明日24日(木)は臨時休業させていただきます。


大正生まれの祖母が他界しました。
94歳。大往生。

小柄で働き者、
穏やかな人でした。


幼少期、学校からの帰宅後は
決まって瓦屋の祖父母の家。

冷蔵庫にはいつも
私と姉用にヤクルトが用意されていて
日課のように飲んでいました。

それからすぐに
鞄を放り投げ、
「おばあ、100円!」と当たり前のように言うと
食器棚の一番右上の引き出しから
長年愛用していたチェックのガマクチ財布を取りだし
差し出した手のひらに100円玉を握らせてくれました。

それはほぼ毎日の出来事。
姉と2人分。
大人になって理解する
毎日の100円の価値。

金額的にも勿論そうだけれど
小銭をせっせと両替。
常に100円玉を欠かさないようにしていた
祖母の愛情の重み。

あまりに日常過ぎて
「ありがとう」の言葉さえも忘れ
一目散に飛び出して行く孫の背中に向かって
「きーちきりよう。(気を付けて)」
と言う言葉を欠かすことはありませんでした。


凍える冬の日でも薄着で平気。靴下を履くことがなかったり、

仕事や畑仕事をずっと続けてきたはずなのに
細くて美しい指や艶々した爪。

料理が上手な方ではなかった祖母が良く作ってくれた
塩辛い卵焼き。

私の息子の誕生をそれはそれは喜んでくれて、
ご飯とお風呂以外の四六時中、
ベビーベッドの前に居座っていた日々のこと。


記憶の1つ1つを改めて心に書き留めて......。


今ごろは大好きだった祖父(夫)と
お茶でも啜っているのかもしれません。



休みが続くようでしたら
またこちらのブログにてお知らせ致します。